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Palliative Care Research
Vol. 8 (2013) No. 1 p. 168-176

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http://doi.org/10.2512/jspm.8.168

原著

【目的】眼瞼けいれんは, 眼輪筋の過度な収縮により不随意な閉眼が生じる疾患である. 研究の目的は終末期がん患者における, 眼瞼けいれんの有病率や重症度, 苦悶様顔貌と眼瞼けいれんや苦痛の関係について明らかにすることである. 【方法】2010年10~12月に, 筑波メディカルセンター病院に入院した全症例に対して前向き観察研究で, 若倉法と瞬目負荷試験による診断, 眼瞼ジストニアの程度分類による重症度評価を行った. 【結果】評価対象51名中診断19名 (37.3%), うち9名は5段階で3以上の重症度であった. 抗精神病薬やベンゾジアゼピン系薬剤を使用中の症例が多く, 薬剤調整した7例すべてで改善がみられた. 診断例では眉間のしわと苦痛の有無に相関を認めず, 終末期がん患者の苦悶様顔貌は苦痛残存以外に表情筋緊張の要素も考慮すべき可能性がある. 【考察】眼瞼けいれんは緩和ケア病棟でも一定頻度みられる病態で, QOL低下につながっている. 見逃さずに評価を行い, 薬剤調整を検討することが望ましい.

Copyright © 2013 日本緩和医療学会

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