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Palliative Care Research
Vol. 8 (2013) No. 2 p. 211-216

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http://doi.org/10.2512/jspm.8.211

原著

【目的】緩和ケア病棟で経験した腹部急変の特徴を調査し, 死亡時の家族の受容と病状の関連について検討した. 【方法】2010年1月~2013年3月に当病棟で腹部急変死した末期がん患者30名を対象として, 経過, 苦痛緩和, 病状説明, 死亡時の家族の受容などについて, 診療録の後ろ向き調査を行った. 【結果】急変から死亡までの時間は平均20.6時間(中央値13時間), 23名は24時間未満であった. 急変症状は疼痛28名, 血圧低下21名, 意識低下12名, 不穏・興奮10名であり, 切迫症状を18名に認めた. 家族の死の受容良好群21名は不良群9名に対して, 有意に苦痛緩和が良好で, 不穏・興奮が少なく, 事前の具体的病状説明が高率であった. 受容良好群は入院期間, 死亡までの時間が長い傾向であった. 【結論】腹部急変による看取りは24時間以内が多く, 急変を予測して説明を行い, 急変直後からの十分な苦痛緩和が家族の受容を良好にすると考えられた.

Copyright © 2013 日本緩和医療学会

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