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Palliative Care Research
Vol. 8 (2013) No. 2 p. 534-537

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http://doi.org/10.2512/jspm.8.534

症例報告

【症例】症例は71歳, 女性. 終末期卵巣がん患者で, 糖尿病を合併していた. 腹水貯留に伴う腹痛と食欲不振の症状があり, 症状緩和のために腹腔穿刺による腹水の排液を行ったが, 腹水は数日で再貯留し, 頻回の腹腔穿刺を要した. 当院での4回目の腹水の排液時に, 症状緩和を目的としてトリアムシノロン・アセトニド(10 mg/kg)を腹腔内投与した. その結果, 腹腔穿刺の間隔は著明に延長したが, トリアムシノロン・アセトニドが単回投与であったにも関わらず高血糖状態が遷延し, 8日間インスリン療法が必要となった. 【考察】トリアムシノロン・アセトニドの腹腔内投与による高血糖遷延は過去に報告がなく, 糖尿病を合併した患者にトリアムシノロン・アセトニドを投与する場合には注意を要する.

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