Palliative Care Research
症例報告
進行がん患者のうつ病に対してエスシタロプラムが有効であった2症例
中嶋 真一郎谷向 仁馬場 美華天野 晃滋川崎 宗謙若山 宏
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8 巻 (2013) 2 号 p. 548-553

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抄録

【目的】進行がん患者のうつ病に対して,エスシタロプラム(ESC)が有効であった2症例を報告する. 【症例1】50歳代, 男性, 直腸がん再発.The Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (DSM-IV-TR)にて大うつ病エピソードと診断, ハミルトンうつ病評価尺度(HAMD-17)は20点であった. ESC 10 mg/日を開始, 14日目より症状は改善し, 23日目のHAMD-17は4点に改善した. 【症例2】50歳代, 女性,外耳道がん. DSM-IV-TRにて大うつ病エピソードと診断, HAMD-17は26点であった. ESC 10 mg/日を開始, 28日目のHAMD-17は13点に改善した. 両症例とも重篤な副作用やうつ病の再燃, 断薬による退薬症候群は認めなかった. 【結論】ESCは進行がん患者のうつ病に対し, 有効な治療薬の1つとなる可能性がある.

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© 2013 日本緩和医療学会
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