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Palliative Care Research
Vol. 8 (2013) No. 2 p. 554-559

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http://doi.org/10.2512/jspm.8.554

症例報告

【緒言】在宅で分子標的薬を投与し, 症状の緩和と生存期間の延長を得られた肺がん脳転移, 髄膜転移の1例を経験した. 【症例】症例は76歳の日本人女性, 喫煙歴はない. 2010年4月, 呂律の回らなさ, 歩行障害が出現し, CT, MRIで肺がん, 肺内転移, リンパ節転移, 髄膜転移, 脳転移, 脊椎転移(T1bN1M1b, stage IV)と診断された. 5月7日より自宅にてエルロチニブ100 mgの内服を開始し, 6月6日からはエルロチニブを150 mgに増量し, 亡くなる2011年7月まで内服を続けた. PSが低下した2011年4月からはホスピスへ入院したが, エルロチニブの内服は続けた. 21日より経口摂取が回復し始め, 起座が可能となった. 8月6日のCTで肺原発巣はPR, MRIで髄膜転移と脳転移はSDであった. エルロチニブの有害事象はgrade IIの皮疹のみで, ステロイド外用剤でマネジメントできた.

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