2021 年 46 巻 4 号 p. 320-325
眼球運動障害で発症した11歳男児の脳幹部腫瘍を報告する.橋背側のexophytic,境界明瞭な類円形16 mmの腫瘍で,生検術とガンマナイフ治療を行った.遺伝子検査でK27M H3変異はなく,pediatric diffuse astrocytoma, grade IIと診断した.複視は消失し,術前からの眼球運動障害の進行も停止した.その後4年間の腫瘍制御は良好で,腫瘍も11 mmまで縮小した.引き続き経過観察が必要だが,摘出困難な橋gliomaにおいて良好な経過と考える.