主催: 周産期学シンポジウム抄録集
会議名: 周産期学シンポジウム:21 世紀の周産期医療システム:問題点と展望
回次: 21
開催地: 東京都
開催日: 2003/01/17 - 2003/01/18
p. 73-78
はじめに
周産期医療のさらなる成績向上のためには,個々の医療機関の充実に加え,地域全体における周産期医療のシステム化が重要と考えられる。周産期医療の分野においてはすでに平成8年度から厚生省により全国的規模で「周産期医療のシステム化プロジェクト」が進められており,その効率的運用のためには医療情報の標準化,ネットワーク化が不可欠と考えられ,電子カルテの普及を推進していた1~4)。一方,平成11年4月には厚生省が電子媒体による診療録の保存(電子カルテ)を認めると発表し,今後は周産期分野においても医療情報の電子化が急速に進むことが予想される。
今回,一般公立病院である坂出市立病院において,院内電子カルテと,周産期管理システムという2つの電子カルテを併用して効率的な運用が実現できている一例を報告する。