2015 年 31 巻 4 号 p. 209-214
脳性麻痺のリハビリテーション(リハ)を行っていく上で,装具は欠かせない.リハの進行状況によって使いやすい装具が変化していくので,そのステージごとに適切な装具を選択する必要がある.さらに近年,A型ボツリヌス毒素をリハに併用することが多くなってきているが,A型ボツリヌス毒素で筋緊張を緩和した上で,ストレッチ効果を意図して夜間矯正装具を併用するなど治療戦略が変化してきている.脳性麻痺のリハにおける装具治療とA型ボツリヌス毒素など関連した治療について概説する.