2018 年 34 巻 1 号 p. 16-19
障がい者のアルペンスキーは,健常者のアルペンスキーと比較し,2つ大きな用具の違いがある.1つ目はシッティングカテゴリーの選手が使用する『チェアスキー』,2つ目はチェアスキー選手や立位(下肢障害,切断)の選手が使用する『アウトリガー』である.これらの用具を使用し時速100 km_h//h以上で100分の1秒を争う競技である.ゆえに,用具の進化も目覚しいものがある.本稿では,パラアルペンスキー特有の用具,補装具の説明,特にチェアスキーの発展に重点を置き,最近の世界の動向から平昌パラリンピックに向けた取り組みを紹介する.