日本義肢装具学会誌
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症例報告
脳卒中片麻痺症例に対する歩行練習アシストの使用経験
花川 晃一大島 埴生青木 智也米広 幸平池田 直樹
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2018 年 34 巻 3 号 p. 234-237

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抄録

近年,リハビリテーション領域においてロボットの導入が注目されており,脳卒中ガイドライン2015においても歩行補助ロボットが推奨されている.今回,歩行練習アシスト(Gait Exercise Assist Robot : GEAR)を用いた歩行練習の脳卒中片麻痺症例への臨床応用における効果について検証した.18日間の介入により,歩行速度が改善し,歩行能力の向上を認めた.これは,膝関節の段階的な制御や独力での多数歩練習による歩行練習量の確保,感覚障害に対する視覚フィードバック機能を用いた運動学習効果などの要因が考えられた.このことからGEARを用いた歩行練習は,脳卒中片麻痺症例に対して有用な手段であることが再確認された.今後は,より効率的·実践的なプロトコルの作成に向けて,症例数を増やし,さらには長期的なデータの蓄積および検討が課題になると考えられる.

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© 2018 日本義肢装具学会
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