2020 年 36 巻 3 号 p. 208-212
Gait Solution短下肢装具は,より正常なHeel Rocker機能を支援できるが,蹴り出しに課題を有する.本研究では,Gait Solution短下肢装具の足底部を改良し,脳卒中片麻痺者3名を対象に蹴り出しに及ぼす影響を検討した.対象者には,足底部に改良を加えたもの(改良型)と従来の足底部(従来型)および前足部をカットアウトした(切除型)Gait Solution短下肢装具を装着させ,蹴り出し時の足関節底屈モーメントや下肢筋活動等を記録した.その結果,すべての対象者が,改良型において,他の条件より蹴り出し時の足関節底屈モーメントが増加した.また,改良型は立脚終期の腓腹筋の筋活動が他の条件よりも高値を示した.これらの知見から,足底部を構造改良したGait Solution短下肢装具により,蹴り出しが改善できることが示唆された.