日本義肢装具学会誌
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特集 先天性四肢形成不全児及び小児切断に対する義肢(支援)
先天性上肢欠損児・切断児に対する筋電義手とリハビリテーション:現状と課題
戸田 光紀陳 隆明柴田 八衣子溝部 二十四
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2021 年 37 巻 3 号 p. 206-211

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抄録

先天性上肢欠損児において,筋電義手は両手動作の獲得を可能とし活動,参加の機会を広げる有効な手段である.しかし本邦において小児に対する筋電義手はいまだ普及しているとは言い難い現状がある.兵庫県立総合リハビリテーションセンターでは2002年より小児に対し筋電義手訓練を常時提供できる体制を構築し,現在まで継続的に訓練を提供してきた.本稿では小児筋電義手の歴史と当センターの訓練方法および実績,取り組みを紹介する.また,新型コロナウイルス感染症が小児筋電義手診療に与えた影響を含め,課題について述べる.

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© 2021 日本義肢装具学会
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