日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
日本植物生理学会2003年度年会および第43回シンポジウム講演要旨集
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暗処理により活性化するコマツナ葉硝酸還元酵素リン酸化酵素の検索
*小畑 秀則白石 斉聖杉本 敏男王子 善清
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p. 59

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抄録

 高等植物における窒素代謝の律速酵素である硝酸還元酵素 (NR)は遺伝子レベルで活性が制御されると共に、環境条件に応じてタンパク質レベルで活性が制御される。NRタンパク質は、NRリン酸化酵素 (NR kinase)によりリン酸化され、そのリン酸化したNRに、14-3-3タンパク質が結合することで不活性化する。本研究では、コマツナのカルシウム非依存型NR kinaseについて研究を行った。
 緑葉を明条件から暗条件に移すと、NRは急激に不活性化し、同時にNR kinaseの活性が上昇した。このNR kinaseは、10 mM Glucose 6-phosphate (G6P)およびFructose 6-phosphate (F6P)により活性が約40 %阻害された。明、暗処理葉各々から調製した粗酵素抽出液をResource Qクロマトグラフィーにより分画し比較したところ、暗処理葉のみで活性が上昇するNR kinase画分が確認された。このNR kinase画分は、10mM G6P、F6Pにより活性がそれぞれ約40 %、20 %阻害された。以上の結果からNR kinase によるNR活性制御機構において、G6PおよびF6Pが機能している可能性が示唆された。

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© 2003 日本植物生理学会
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