赤外カラー空中写真が期待した偽色を表示するためには, 撮影時に, 適切なカラーバランスと露光値を与えることが必要である。このためのフィルタ, シャッタ速度, Fナンバの決定方法を理論的に検討することにより, 実用的な方法を提示し, その有効性を実験的に確かめた。
方法は, 3つの工程から成る。 (1) 偽色表示の規準とする画像の選定, (2) 規準画像の撮影条件と, 撮影予定の条件との差異の定量化, (3) 差異を補償するフィルタ, シャッタ速度, Fナンバの決定。なお, 処理手続きの簡便化のため, 必要なデータは図表から得るようにした。
作成されたシステムの運用事例によれば, ほぼ, 期待の画像を得られることが確認された。