1987 年 26 巻 Special2 号 p. 22-29
近接写真測量もしくは応用写真測量の一分野としての文化財 (考古学) 写真測量において, パスコではプラットフォーム, カメラ及び解析図化機などの構成要素について多くの実用化実験を行った。さらに即応性, 現場処理能力を高めるために移動車方式を開発しこれをPADRAS (パスコ考古学実測図作成システム) と名付け実用に供している。
本文では一般的概念としてのパスコ移動車方式実測図作成システムをとり上げ解析図化機の精度向上, 空中三角測量機能の追加さらにパソコンCADによる図形処理について述べる。結論として, このシステムは工業写真測量, 地形測量などに適用できる, リアルタイム写真測量の過渡的形態であることを示している。