主催: 日本惑星科学会2007年秋季年会実行委員会
短周期惑星の軌道の起源のひとつとして,惑星同士の散乱によって惑星の離心率が上がり,中心星のから潮汐力を受けることで軌道が短周期化されるスリングショットモデルがある.我々は,このモデルにもとづいて,複数惑星系で軌道不安定が起きた場合に短周期惑星がどの程度形成されるかを,中心星からの動的潮汐力を含めて数値計算から調べた.その結果,古在機構を通じて,惑星の離心率が上昇する効果によって,惑星散乱が起きた場合に,2から3割程度の確率で短周期惑星が形成されることがわかった.