主催: 日本惑星科学会2007年秋季年会実行委員会
惑星集積理論が示唆するように円盤ガス中で地球が形成された場合、原始地球は太陽組成大気をまとう。そのとき、大気に多量に含まれるNeがマグマオーシャン中に溶解する。しかし、その大気量から推定される溶解量ほどのNeが現在の地球上では見つかっていない。本研究では、これまで考慮されてこなかった円盤散逸時の大気量減少に伴うマントルからの脱Ne量を調べた。その結果、円盤散逸に伴って原始地球から大量のNeが散逸でき、地球に残るNe量は従来考えられていたよりも少ないことが分かった。