日本臨床薬理学会学術総会抄録集
Online ISSN : 2436-5580
第42回日本臨床薬理学会学術総会
セッションID: 42_1-LBS-1
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ITシステムを活用した薬学生によるクリニカル・ミーティングの実践と評価
*吉山 友二臼井 美結大里 美由紀古賀 真理子宮澤 美咲上田 祥貴
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抄録

【目的】北里大学薬学部では、医療の現場と密接に連携した教育の一環として、実務実習を経験した6年生が主体となって低学年にクリニカル・ミーティングを開催してきた。開催方法として講師の招致によるライブ型の講義形式で行ってきたが、13回目となる今回はITシステムを活用したオンデマンド配信による開催を実践した。今回、臨床薬理を志向したクリニカル・ミーティング企画をITシステムで取組むことの教育的有用性を明らかとした。【方法】6年生は今回、病院での勤務経験のある薬局薬剤師に「病院と薬局での働き方」をテーマに講義を依頼した。オンデマンドで実施するため、事前に参加者を申し込み制とし、動画視聴期間を設け、ホームページ上で視聴できるように企画した。動画公開ページにQRコードおよびURLを表示させ、参加学生に視聴後アンケートを実施することとした。アンケート内では質問を受け付け、講師の先生からの回答を質問者に個別で返信を行うことで双方向性を確保するようにした。開催方法や講義に関する事項をアンケート調査することでITシステムでの実践に関して評価を行った。【結果】6年生の視点から低学年の学生の興味を認識し、企画を行った。オンデマンドで実践するために、視聴方法の検討や講義の長さを考慮した開催が必要となった。本企画への申し込み人数は82名であり、36名から視聴後アンケートの回答を得た。今回のテーマは将来薬剤師になる参加学生のニーズを満たしており、参加学生にとっても有意義な内容であると捉えた。【考察】ITシステムで取り組むことで時間や場所に縛られない学びの場を、薬学生が主体となって作ることができる。参加学生は限られた時間の中で自分の興味を知ることができる。10回以上も受け継がれてきたこの次世代による教育の息吹は今後も時代の中で新しい形になっていくだろう。その中でも形にとらわれることなく、企画者、参加学生という次世代のリーダーである薬学生の貴重な教育の機会であることが考えられた。

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