東京農工大学
1992 年 43 巻 1 号 p. 74-75
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本書は公権力の支配から社会関係を理解するという視点にたつ社会史研究によって、社会学における日本の村落や日本社会研究に基礎的なストックとなる家・同族・村落についての新しい実証的理論を提起している。従来の家・同族理論に対する疑問にたって、同族を構成する家の始原的性格が近世初期資料まで遡及して検討される。そこからの実証と立論に本書の最大のメリットがあるといえる。従来の家・同族・村研究と異なる多くの問題提起的な理論提示が行なわれる。その主要な論点について紹介しよう。
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