日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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原著
肺結核後遺症患者における6分間歩行試験の意義
安藤 守秀森 厚岡澤 光芝榊原 博樹
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2004 年 14 巻 2 号 p. 251-255

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抄録

肺結核後遺症(Tbc)患者における6分間歩行試験の意義を検討するためTbc患者40例(年齢71歳,% FEV1 42.5%)と年齢,% FEV1の等しいCOPD患者40例を対象に6分間歩行距離を比較した.その結果,歩行距離はTbc群380 m,COPD群383 mと等しく,また両群とも% FEV1,症状・ADLスコアと有意の相関を示し,% FEV1 との回帰直線は同等の切片と傾きを示した.以上よりTbc患者でも6分間歩行距離はCOPDの場合と同様の意義があるものと考えられた.

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© 2004 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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