日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
原著
アンケート調査からみたストーマ造設術の実態一標準的造設法の確立に向けて一
赤木 由人白水 和雄
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2009 年 25 巻 3 号 p. 85-90

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抄録

 ストーマを造設する理由は様々である。その造設の方法や手技に大差はないと思われるが、作られたストーマをみると施設や個人により多少の違いがあると思われる。そこで造設方法を討論するため、九州の43施設から得られたアンケート調査の結果をもとに考察した。.
【結 果】永久単口式ストーマは直径2~3cmの円形皮膚切除が行われ、腹直筋前鞘󠄀を十字切開し、腸管は腹膜外経路で腹直筋を貫通し体外へ誘導される方法が多かった。腸管の腹直筋鞘󠄀への固定は約半数に行われ、ストーマの高さの目安を1~2cmにしている施設が多かった。皮膚固定の運針は皮膚から始め、最後に腸管粘膜を通すようにして作られていた。.
【結 論】各施設間で造設の方法に幾分違いがあるが、基本的方法はほぼ整理されており、標準化も可能であると思われた。

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