日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
原著
腹腔鏡下大腸手術におけるストーマ造設手技の工夫
佐々木 賢一宇野 智子内山 素伸奥谷 浩一齋藤 慶太渋谷 均西谷 美香山本 麻美子
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キーワード: 腹腔鏡, ストーマ造設
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2014 年 30 巻 2 号 p. 19-25

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抄録

 ストーマ造設を伴う大腸手術において腹腔鏡は、ストーマケアを容易にする有用な手段である。われわれの本手術手技の要点は、1)面板貼付部位外のポートサイトの設定、2)ストーマ孔の楕円皮膚切開内へのポート留置、3)腹腔鏡補助下腹膜外経路の作成、の3点である。8例の術後成績:早期には合併症なくストーマケアも容易であったが、晩期においては、腹腔内経路の2例で再手術を要した。内訳は、内ヘルニア1例、ストーマ妾ヘルニア嵌頓1例。ストーマ造設を伴う腹腔鏡下大腸手術は、ポートサイトの工夫で、ストーマケアがより容易になったが、癒着が少ないが故に内ヘルニアのリスクが高く、腹膜外経路による造設が望ましいと思われた。

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© 2014 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会
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