日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
実践報告
『介護者のための膀胱留置カテーテル管理モニタリングツール』開発のための介護者へのニーズ調査
福田 守良前田 修子森山 学中村 美穂
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2020 年 36 巻 3 号 p. 121-126

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抄録

【目的】本研究の目的は、アプリケーションソフト『介護者のための膀胱留置カテーテル管理(以下、カテーテル管理)モニタリングツール』の開発を目指し、その構成内容・機能を構築するために、在宅での介護者によるカテーテル管理の状況、携帯端末所有状況とカテーテル管理における情報通信技術(Information and Communication Technology)活用への期待を明らかにすることである。
【方法】カテーテル管理を行っている介護者を対象に面接による質問紙調査を実施した。
【結果】対象者は8名(平均年齢60.4歳、女性4名)で、尿性状・水分摂取量の観察、カテーテルの屈曲やねじれ・尿量・カテーテル挿入周囲からの尿漏れ・体温の確認を実施し、7名が携帯端末操作可能で、半数以上は介護者・訪問看護師・医師間の連携に携帯端末の利用を希望した。
【結論】本ツールのアプリケーション化は可能であり、構成内容には介護者が行っていたカテーテル管理内容を含め、介護者を含めた関係職種が情報交換できる機能を付与する必要性が示唆された。

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