日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第50回研究発表 50周年記念大会
セッションID: A-13
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携帯電話操作シーンのシナリオによる記述
ユーザ特性と要求される機能との関係に関する基礎的研究5
*野尻 岳古屋 繁
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抄録

これまで、現状のユーザのもつ携帯電話操作シーンから新たなユーザ、ニーズにあわせた操作シーン導くために、使用状況の観察とインタビューから、操作シーンの構成要素を明らかにした。本研究では、シナリオの組み替えによる新たな操作シーン構築を行うために、操作シーンの比較、分析からシナリオを作成する。 操作シーンの構成要素を、状況・操作の背景・行為などについて6W1H(いつ、だれが、だれに、どこで、なにを、どのように、どのような目的で)に整理し、機能の基本的な操作手順(発信_-_通話など)と関連する行為(電波確保など)を一連の行為のつながりも示した。これらの比較により、同一の状況や背景でも関連する行為が違う場合などがみられた。このような場合、違いを読み取るために操作の意図を明らかにする必要がある。このようにシーンの構成要素は整理するだけでは不十分なことがわかった。携帯電話操作シーンの構成要素を、関係を明らかにしたシナリオとして記述するためには、整理した操作シーンの構成要素を一度分解し、状況・操作の背景・関連する行為などを操作の意図などについてことなった階層でとらえる必要があることがわかった。

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© 2003 日本デザイン学会
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