本研究は、話し合いの思考過程の分析から、可視化の構成要素と表現方法の検討を行いデザインプロセスの可視化を実践したものである。この結果から、思考支援ツール・システムの提案をした。このシステムは、「議論プロセスダイアグラム」を描くシステムである。「議論プロセスダイアグラム」は、2次元上で議論の内容の関係性を時間軸・位置関係のマッピング・グルーピングによって議論の内容の変遷を表現する。このダイアグラムは、形態的要素の(FO)オブジェクト、(FP)プラットフォームと、構造的要素の(SU)議論の単位、(SD)議論の文脈によって構成されている。(FP)プラットフォーム上で、(SC1)時間軸と(SC2)議題イベントの配置によって、(FO)オブジェクトを構築する。ここでの(SE)議題イベントの関係性の表現ルールは、大きく2つあることがわかった。出現順の(SE)議題イベントの関係性は、はなれイベント、くっつきイベント、かさなりイベント1、かさなりイベント2によって表され、位置関係では、はなれイベント2、かさなりイベント3で表された。