日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第51回研究発表大会
セッションID: A34
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形状および材質を利用した直感的な携帯型情報機器操作の可能性
*土屋 人詩寺内 文雄久保 光徳青木 弘行
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抄録

本研究では、携帯型情報機器を対象として、操作の直感的認知に有効なSUI配置と、その形状および材質の関係を明らかにすることを試みた。まず数量化理論_III_類を用いて、携帯型情報機器に求められる操作目的(タスク)の分類を行った。ついで、被験者実験により操作に適したSUIの配置を検討した。その後、タスクに及ぼす形状および材質の影響を解明する実験を行った。各実験によって得られた結果は、コレスポンデンス分析法と数量化理論を用いて検討した。これにより、対象とした18種類のタスクが3つに大別でき、それぞれに操作に適した適切な配置位置があることが確認できた。また、タスクの認知には形状および材質が大きく影響していることが明らかになった。SUI重視型、対話型、GUI重視型のタスクに、それぞれ「押す」「上下左右」「回す」動作を対応させたうえ、「通信」「記録」「再生」の各タスクにプラスチック、金属、ゴムを用いることで、操作が直感的に認識可能となることが示唆された。

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© 2004 日本デザイン学会
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