本研究はディレクトリベースの情報検索時をテーマにし,ウェブデザインの情報表現の基本的なあり方について視線計測実験に基づいて解明したものである.具体的には,テキスト,ラベルなしピクトグラム.ラベル付きのピクトグラムを素材として提示し,文字情報に対する依存度が高い被験者グループとグラフィカルな情報に対する依存度が高い被験者グループに対して,それぞれのパフォーマンスを比較した.その結果,被験者特性にかかわらず,ラベル付きピクトグラムは最もパフォーマンスが高かった.情報検索活動が必要なウェブデザインの情報表現としては,文字情報とグラフィカルな情報を併用することが有効であることが分かった.