日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第56回研究発表大会
セッションID: G03
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アメリカ活字鋳造会社の設立とゴシック体活字の発達
*山本 政幸石川 重遠後藤 吉郎
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抄録

本考察は、19世紀アメリカで発達したゴシック体活字について、世紀末に23の鋳造所が合併してできたアメリカ活字鋳造会社(American Type Founders Company)の設立過程を追いながら、その特徴を明らかにすることを目的としている。まず、アメリカで最初のゴシック体活字が掲載されたボストン活字鋳造所の1837年の見本帳を実際に検証した後、19世紀後半に小文字やイタリックを加えていった各地の鋳造所の活字見本を追う。次に、合併後に書体デザイン部門や資料図書館を設置して新活字の計画的な生産に取り組んだアメリカ活字鋳造会社の方針を明らかにする。最後に、モリス・F・ベントンの仕事と、彼の設計したFranklin Gothic、Alternate Gothic、News Gothic、Lightline(Gothic)という四つの代表的なゴシック体のデザインの特徴を探る。

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© 2009 日本デザイン学会
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