電子ペーパーはハードコピーとソフトコピーのおのおのの長所を両立させる新たな表示媒体として開発が進められている.仙台市地下鉄では,駅ホームに電子ペーパーを設置し,15秒ごとに表示を切り換えて情報を配信している.仙台市地下鉄勾当台公園駅において,電子ペーパーの広告コンテンツと非広告コンテンツの注目度を明らかにするために,電車を待つ地下鉄利用者の行動観察調査を行った.また,仙台市地下鉄駅ホームには,電子ペーパと電照広告の両媒体が存在しているため,電子ペーパーと電照広告の注目度の比較も行った.結果から,電子ペーパーの表示の切り換えは,注目時間を長くするのに有効であると示唆される.また,非広告コンテンツでは,「ニュース」の注目度が高かった.