日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第58回研究発表大会
セッションID: C01
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看護関連図を対象としたデザインプロセスの分析
*石井 成郎佐久間 佐織
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抄録

本研究の目的は,プロトコル実験を通して先行研究において開発された看護関連図ツールを使用したときの関連図およびその作成プロセスの特徴を明らかにすることである.実験には看護師8名が被験者として参加した.課題は,ある脳梗塞患者の全体像を関連図にまとめることであった.実験は被験者内計画で行われ,被験者は手書きで関連図を作成する条件(手書き条件)とツールを使用する条件(ツール条件)の両方の課題に取り組んだ.実験で作成された関連図およびその作成プロセスについて,条件間の違いを比較した結果,以下に示す特徴が確認された.(1)手書き条件のほうが事実ノード(課題用紙に記載された情報の記述)の数が多い.(2)手書き条件のほうがリンク数が多い.(3)ツール条件のほうがノードやリンクの移動回数が多い.

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© 2011 日本デザイン学会
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