人がジェスチャーを使い操作する時、手を振ると画面の明かりが着くといったように動作の意味に対応しない結果の為、学習を必要とする場合が多い。このような学習を前提とした操作方法と比べ、日常で使用する動作と、それに対応した結果が得られる操作を取り入れた方が有効ではないかと考えた。この非接触型のジェスチャーインターフェースの提案の一例として、隠す行為に着目した。隠す行為には、(1)そのものを見ない為に隠すこと、(2)そのものを隠し周りを見る為に隠す、2つの意味があると考え、今回(2)の意味に着目し、(2)には隠す事で注目できなかったものに自然と注目が転換されるという仕組みを発見した。そこで印象の強い思い出を隠せば、印象の弱くなってしまった思い出に自然と注目が転換される再生ツールに応用したインタフェースの提案ができるのではないかと考えた。