日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第62回研究発表大会
セッションID: D5-04
会議情報

模倣と創造へのアプローチ
発達障害研究による身体イメージのアナザーモデルの考察
村上 泰介
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究は発達障害の研究を通して, 私たちの身体イメージを再考することを目的としている. 発達障害―主に自閉症スペクトラム―は対人相互的反応に問題を抱えている. 一方で定型発達―健常―は, 新生児のときより周囲の成人との関係を通して, 成人の属する社会で共有される意味によって世界を分節化し知覚している. それとは異なり発達障害の知覚は, 対人相互的に決定づけられる事無く, 原初的知覚を基盤に発達しているのではないだろうか. 筆者は福祉施設で実施されている舞踊家と発達障害の人とのダンスセッションを通して, 原初的知覚による身体的コミュニケーションを調査し対人相互的反応によって形作られない身体イメージを模索している.

著者関連情報
© 2015 日本デザイン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top