ソフトウェアの開発において、ユーザーエクスペリエンス(UX)のデザインは重要な課題の1つである。本研究では、2013年から継続して行っている高齢者を対象としたバリアウォーキングのUXデザインを対象としている。バリアウォーキングは、日常にあるバリアを意図的に使用しながらウォーキングすることで、介護予防となることを目的としている。バリアウォーキングを事業計画に取り入れたケアハウスでは、ウォーキングクラブを発足させ、グループウォーキングを実践している。本稿では、グループウォーキングでのモチベーションのデザインを目的とし、バリアを意図的に設けたデイサービスセンターの調査、そしてバリアウォーキングを実践しているケアハウスの調査の報告と、学生によるウォーキングのモチベーションのデザイン提案についての報告をする。