本学は2012年度に理工系、芸術系、文系学部が連携し、福祉・介護の現場にロボットを実装する研究拠点として「ヒューマンロボティクス研究センター(Human Robotics Research Center: HRRC)」を設立した。当センターでは、リハビリテーション部門を備えた病院や福祉機器等を製造・販売する企業等とも連携し、医療現場のニーズに沿った福祉・介護ロボットの開発に重点を置いている。その活動の中で、将来のロボット開発の人材育成を目的に、デザインやエンジニアリング、マーケティングやマネジメントを学ぶ学生がそれぞれの専門分野の知識や技術に触れ、ものづくりにおける異分野の役割を理解し、チームとして協力しながらロボットを開発する場を提供している。本研究は、センター開設当初から実施しているロボット開発の教育プログラムの内容やこれまでの成果について報告する。