複雑化した社会課題を解決していくために、領域横断による共創の場が増えている。この場において、異なる背景をもつ人々が共に理解し議論していくためには、ビジュアル言語の活用が有用であると示唆されている。
本研究では、ビジュアル言語を用いた概念化検討手法「グラフィックモデリング」を実施し、その活用実態と効果について考察した。グラフィックモデリングは、一次情報を描いたグラフィックと比較して、仮説構築、ナレッジの集積、戦略的構想がしやすくなるという点において、有用性が確認できた。さらに、メタファを活用し、世界観を描くなどグラフィック表現を効果的に活用することで、親しみやすく、没入しやすいモデリングを作ることができるという特徴が明らかになった。