日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第66回春季研究発表大会
セッションID: A3-01
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RTDアプローチによる高齢者のリソースフルネスのためのデザイン
*北崎 允子ナイセンボイム ヨハンナジャッカルディ エリサ
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抄録

近年IoT(Internet of Things)技術の発達と人口の高齢化に伴い、高齢者向けのスマートデバイスが身近になってきた。しかし現状の高齢者向けIoTは、「高齢者」というステレオタイプなユーザ像に基づきデザインされるケースが多く、高齢者の実際の多様な利用状況との乖離が問題視されている。「高齢者はアクティブでなく、テクノロジー音痴である」というデザイナーの固定観念によって、限定されたユースシナリオを基に設計されたテクノロジーは、そのライフサイクルを短縮する上、高齢者が本来行っている価値ある活動や能力を制限する危険性もある。この課題に対し本研究では、65歳から74歳(ステレオタイプとの乖離が大きい層)の生活者との参加型デザイン活動を通し、高齢者のためのテクノロジーの在り方を探求した。その中で高齢者に高い能力「リソースフルネス」を理解し、彼らの人工物の利用の特徴からデザイン指針を打ち立て、高齢者のための新たなIoTを構想した。本稿では今後のジェロンテクノロジーのデザイン倫理に貢献すべく、抽出されたデザイン指針と、それに至るスタディを中心に報告する。

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© 2019 日本デザイン学会
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