日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第67回春季研究発表大会
セッションID: G-09
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知覚的敏感さと創造性が視覚探索課題中の脳血流量に与える影響
*蘆澤 雄亮小山 慎一山澤 浩司
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抄録

デザイン学において創造性は取り組むべき中心課題のひとつであり,長年にわたり世界中で様ーな研究が行われている.一方,不安が創造性に対してマイナスに働くことを示唆した研究や,天才と称される人物における片頭痛等の症例から天才の基礎条件として知覚過敏性を指摘した研究などを鑑みると,知覚敏感性と脳活動特性には何らか相関関係が生じるという仮説が成り立つ.そこで本研究では,知覚敏感性の違う2グループに対して非創造的思考タスクと創造的思考タスクを実施し,この時の前頭前野の脳活動をNIRS脳計測装置によって計測および比較した.この結果,創造的思考タスクの方が前頭前野は賦活しにくく,知覚敏感性の高いグループの方が賦活しにくいことを示唆する観測結果を得た.

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