日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第69回研究発表大会
セッションID: 1A-04
会議情報

バウンダリーオブジェクトとしてのサービスデザイン
作り上げるためのデザインからプロジェクトのためのデザインへ
*長谷川 敦士
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

近年、様々な分野でバウンダリーオブジェクトの役割や重要性が認識されるようになってきた。多様な人々が協働するこれからのソーシャルイノベーションの時代には、デザインにおけるバウンダリーオブジェクトの活用は不可欠な課題である。

サービスデザインのアプローチは、ソーシャルイノベーションの実践として期待されており、サービスデザインにおけるペルソナやカスタマージャーニーマップといった途中成果物もバウンダリーオブジェクトとしての役割を持つことが指摘されている。

しかしながら、サービスは、生み出されたそのときから継続的な改修を行うことが必要であり、そのためには、サービスに対してのビジョンと意識を共有したチームが必要となる。

本稿では、サービスデザインそのものをコラボレーションのためのバウンダリーオブジェクトとして捉える視点を提案し、その意義について考察する。

著者関連情報
© 2022 日本デザイン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top