デザイン学研究
Online ISSN : 2186-5221
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ヘルムホルツの正方形における幾何学的錯視
吉岡 徹市原 茂須佐見 憲史
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1993 年 40 巻 1 号 p. 1-4

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抄録

同形同大の正方形の縦縞と横縞では,前者は横長に,後者は縦長に見える。これを,ヘルムホルツの正方形錯視というが,この錯視は分割線錯視の一つといえる。今回は,縞柄パターンを用いて,縞の空間周波数及び縞の白黒の面積比がヘルムホルツの正方形錯視に与える影響を調べた。刺激としてCRT画面上に縞を提示し,実験の全体的な制御はコンピュータで行った。縞の空間周波数は4条件,白黒比は3条件,縞の方向は2条件で,これら4×3×2=24条件を全て組み合わせたものを提示した。その結果,従来と同様に横縞の正方形は縦長に,縦縞の正方形は横長に見えた。空間周波数と錯視量の関係では,横縞条件において2c/degの時に最大の錯視量が得られ,縦縞条件の場合には0.5c/degの時に最大の錯視量が得られた。白黒比については,白の面積が減少すると錯視量も減る傾向がみられたが,有意ではなかった。

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© 1993 日本デザイン学会
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