デザイン学研究
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色相と彩度の塗装質感への影響
内藤 郁夫安武 正剛飯岡 正麻
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1999 年 45 巻 5 号 p. 61-68

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抄録

7色相で明度一定の色票をそれぞれ4〜5点ずつ選択した。女子学生25名に色相ごとに提示し, 彩度の塗装質感(光沢感・透明感・深み感・肉持ち感・金属感・平滑感・シルキー感)に及ぼす影響を順位法で調査した。平滑感や金属感を除き, 質感はいずれの色相においても彩度の影響を受ける。光沢感は彩度の影響を受けるが, 色相の影響は小さい。透明感と深み感はブルー側でより強く知覚する。一方シルキー感は, 彩度の増加に従い質感が減少する。その程度もグリーン側で高い。

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© 1999 日本デザイン学会
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