2001 年 48 巻 3 号 p. 59-68
幕張新都心は、1983年に千葉新産業三角構想の基幹プロジェクトに位置づけられ、さまざまな複合機能を備えた都市として整備が進められている。幕張ベイタウンは、幕張新都心内の住宅地区であり、1995年から入居が始まった。現在、街の人ロは9,000人を超えている。本研究は、幕張ベイタウンに在住する住民を対象にアンケート調査を行い、幕張新都心に対する利用状況とその評価について検討したものである。調査の結果、以下の知見を得た。1)幕張新都心に対する利用状況によって、ベイタウン住民を五つの集団に分けることができた。2)AとBの二つの集団には、回答者の85%が含まれる。AとBの二つの集団を比較すると、住民の基礎データにおける特徴はみられないが、幕張新都心の利用頻度および利用目的には若干の差異がみられる。3)C、D、Eの三つの集団は、住民の基礎データにも、幕張新都心の利用状況にも大きな特徴がみられる。4)各集団は、幕張新都心に対する利用頻度にはっきりとした違いがみられる。