デザイン学研究
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環状線の存在しない鉄道路線網の位相図化の研究 : 銭道路線図位相図化・デザイン方法の研究(3)
長尾 徹鵜飼 連彦佐藤 弘喜
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2002 年 49 巻 4 号 p. 65-74

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抄録

本論では普遍的な鉄道路線網の位相図化の指針を確立することを目的とし、「環状線が存在しない路線網」である名古屋近郊区間の路線認知地図の観察と架空路線網による再生実験を行った。認知地図の観察からは、路線網の基軸となる路線の存在が確認された。被験者に強い印象与えている要因は「直線で表記する」および「2つ以上の路線が組み合わされて何らかの形状を成す」であることが判明した。また、再生実験からは、位相図化の要因である「結節部の軸の本数」と「Rの大きさ」の最適な組み合わせば「軸の本数が6本で、Rは大きくつけたほうが試行数が少なく憶えやすいということができる」ことを明らかにした。そして、位相図の記憶および再生の過程は、基軸が一本もしくは複数路線の組として直線や見慣れた形状に変換されて憶えられ、その後基軸上にその他の路線が重なって行くという2段階で行われていくことを明らかにした。最後に「環状線の存在しない路線網の位相図化」の指針の提案を行った。

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© 2002 日本デザイン学会
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