デザイン学研究
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画像鑑賞と描画作業の体験における気分の評価
-療養環境改善のためのホスピタブルアートの検討
吉岡 聖美蓮見 孝
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キーワード: Hands-on, Mood, Hospitable art
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2013 年 60 巻 2 号 p. 2_95-2_100

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抄録

療養環境を改善するためのホスピタブルアートの活動について検討することを目的として,画像鑑賞と描画作業の体験による気分の変化を気分プロフィール検査(Profile of Mood States; POMS)短縮版によって評価し,刺激前後における気分の差を比較する。本研究では,描画作業をハンズオンと定義する。「落ち着く,安心な,リラックスした,おだやかな,快い,好きな」「おもしろい,興味のある,個性的な,刺激のある」「にぎやかな,陽気な」の評価が大きい画像を鑑賞することで,POMS尺度の「緊張-不安」「抑うつ-落ち込み」「怒り-敵意」「活気」「疲労」「混乱」が有意に低下した。画像鑑賞後に,好みの画像を基に自由に描画するハンズオンを体験することで,「緊張-不安」「抑うつ-落ち込み」「怒り-敵意」「疲労」「混乱」は低下した状態を保ち,「活気」は有意に上昇した。療養環境改善のためのホスピタブルアートとして,アート鑑賞やアートワークショップ活動の有効性が示唆された。

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© 2013 日本デザイン学会
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