デザイン学研究
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Eメールシステム「KIZUNA Visualizer」におけるアイコン形状の印象を変化させる操作パラメータ
松岡 慧松井 俊太郎佐藤 浩一郎松岡 由幸小木 哲朗
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2014 年 61 巻 2 号 p. 2_39-2_48

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抄録

 前報において,筆者らは,絆の継続・深化に向けたEメールシステム「KIZUNA Visualizer」のプロトタイプを開発した.このシステムは,セルラ・オートマトンを用いることで送受信頻度に伴いアイコン形状を変化させ,絆の状態をユーザに気づかせることを狙いとしている.しかし,アイコン形状の印象変化にはまだ改良の余地が残っていた.
 そこで,本報では,そのアイコン形状変化の操作パラメータに注目した.このパラメータは,アイコン形状を不安定な棒状や板状から安定的な印象をもつ塊状に変化させる機能を有している.そのため,このパラメータのさまざまな設定値により変化したアイコン形状の印象評価実験を行った.その結果,同パラメータに関して,切り替え前を0.6,切り替え後を0.9にすることで多くのユーザに対して的確な印象変化を与えることが可能になることが判明した.

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© 2014 日本デザイン学会
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