デザイン学研究
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マウスおよびタッチパネル操作時における視線と手の動きの関係性に関する研究
松田 典子岡田 明山下 久仁子
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2014 年 61 巻 2 号 p. 2_49-2_56

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抄録

 本研究では、ソフトキーボードを利用し、マウスとタッチパネルの2つの入力デバイスを用いて、携帯配列、キーボード配列、五十音配列の3つの入力配列における視線と手の動きとの特性を明らかにすることとした。視線と手の動きは、最速型、共迷型、確認型、探索型、一時停止型、先行型、及び最速型と確認型を合わせた複合型の7つの型に分類された。入力デバイスであるマウスとタッチパネルの使用による型の生起頻度に有意差はなく、入力配列と型においては、入力配列により型の分布が異なる傾向がみられた。これらの結果から、本実験の設定条件下では、視線と手の動きとの間に、主導、追従というような明確な関係は認められなかったが、入力配列により注意を向けるところが異なり、視線と手の動きにおいて各々に異なる反応として現れるのではないかと考えられた。

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© 2014 日本デザイン学会
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