デザイン学研究
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小児医療施設における「能動アート」プログラムの実践と評価
─「ナースコール・アート」ワークショップの分析
吉岡 聖美三谷 篤史蓮見 孝
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キーワード: Active Art, Workshops, Mood
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2015 年 62 巻 4 号 p. 4_43-4_50

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抄録
 本研究では,触るという能動的な動作を誘導して作品を制作する「能動アート」プログラムを小児医療施設において実践して評価する。「ナースコール・アート」ワークショップは,粘土で手作りのナースコールを制作し,完成作品を用いて看護師との会話を模擬体験する「能動アート」プログラムである。心理評価,生理測定,行動観察を実施して本プログラムの効果を調査した結果,参加者の気分は改善する傾向が示された。また,ワークショップ前後のフェーススケール評価に変化がない参加者は,平均血圧が低下した。ワークショップのプログラムがリラックスするような刺激になった可能性が示唆された。作品の形は使用する部品の形に,作品の主要色は作業シートの色に関係する傾向がみられた。参加者は,作品に目口を付けて顔表情を作っており,作品を生き物のように捉えることによる会話やアイコンタクトに繋がっていることが示された。
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© 2015 日本デザイン学会
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