デザイン学研究
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VRデバイスを活用したリハビリテーションプログラムの開発と評価
-立ち座り動作の達成度をフィードバックするインタラクティブなプログラムの心理的効果
吉岡 聖美
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2018 年 65 巻 1 号 p. 1_35-1_40

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抄録

 インタラクティブな画像の変化によってリハビリテーション動作を促し,リハビリテーション動作の運動量における達成度をアート作品の完成度としてフィードバックする「立ち上がって空に描こう!」のプログラムを開発した。本プログラムを実行するVRヘッドマウントディスプレイを装着して上下運動を行うことによって,視界の画像が変化して風景画像を制作することができる。学生を実験協力者としてスクワット運動を実施した際の心理評価では,プログラムを用いたスクワットは,用いないスクワットに比べて,「活性度」「快適度」が有意に大きい結果が得られた。また,回復期リハビリテーション病院の入院患者が本プログラムを用いて立ち座り動作のリハビリテーションを実施したところ,運動の前後でリハビリテーションに対する「楽しさ」の評価が大きくなり,加えて,長期間楽しく取り組むことができると考えられる結果が得られた。

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© 2018 日本デザイン学会
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