デザイン学研究
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昔話を題材としたボードゲーム型総合学習ツール『とんとんならべ』の検証
工藤 芳彰
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2019 年 65 巻 4 号 p. 4_19-4_28

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抄録

 『とんとんならべ』は中・高学年の「総合」科目を対象としたボードゲーム型の学習ツールである。ゲームプレイは東京都八王子市に伝わる昔話「とんとんむかし」に関する補助教材となる。添付キットによる同構造のオリジナルゲーム制作は主として高学年向けの調べ学習用の教材となる。本稿は2017 年度の2学期末から3学期にかけて実施した市内公立小学校における授業内検証をもとに,1)円滑な利用,2)学習意欲の刺激,3)グループワーク(協働)の充実,の3つに関する有効性について考察した。中学年(3年生3クラス)では,地域学習に関する単元の追加授業として1コマ(45分)のゲームプレイを実施した。高学年(5年生3クラス)では,同ツール使用を前提とした地域学習の単元(8コマ・計360分)をとおして,計24個のオリジナルゲームが完成した。事後アンケート調査の結果,両学年とも,同ツールが授業に対する児童の高い満足度や期待度の形成に寄与したことが明らかとなり,上記の3つの有効性を確認できたと考える。

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© 2019 日本デザイン学会
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