デザイン学研究
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サービスデザインの視座に基づく福岡市の子育て支援サービス調査
下村 萌森田 昌嗣平井 康之
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2019 年 66 巻 2 号 p. 2_29-2_38

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抄録

 厚生労働省が取り組む子育て世代包括支援センターの活性化に向け,本研究はサービスデザインの視点から福岡市が行う子育て支援サービスと子育てユーザーニーズを比較し,現状の課題を明らかにすることを目的とする。まず,子育て支援サービスを把握するために文献調査及び子育て支援サービスを提供する保健師へのヒアリング調査を行なった。次に,子育てユーザーニーズを把握するために,子育て支援利用者へインタビュー調査を行なった。
 これらの調査から,福岡市の子育て支援サービスとして94項目が確認できた。また,福岡市子育てユーザーニーズの評価として118項目が抽出された。このうち45項目については満足である,73項目については不満・改善が必要であるという結果が出た。
 これらの結果を比較し,(1)経済的支援,(2)知識の蓄積,(3)頼られる祖父母,(4)仕事と育児の4つの観点で課題を抽出した。これらの課題から社会的子育てモデルへ変革する解決策として,経済的支援のニーズ把握,知識蓄積の仕組みづくり,仕事との両立支援ライフサポーターについて考察した。

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© 2019 日本デザイン学会
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