デザイン学研究
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地方創生に資する歴史的立体造形の3Dデータの活用
―歴史的立体造形の3Dデータの取得・保存・活用に基づく地域活性化デザイン(3)
青木 宏展高木 友貴植田 憲
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2020 年 66 巻 4 号 p. 4_21-4_30

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抄録

今日,わが国において地方創生は喫緊の課題であり,地域の自律・自立が求められている。一方,地域社会が有する歴史的立体造形は,当該地域のアイデンティティ確立のための重要な要素である。しかしながら,それらの維持・管理者の不在化が進行している。こうした状況が続けば,地域の造形が消失する可能性すら懸念される。
上記を受け,本稿は仏像や社寺彫刻等,地域が有する歴史的立体造形の3Dデータの活用について,地域活性化の観点から論じたものである。具体的には千葉県南房総市,館山市,鴨川市を対象とし,当該地域の歴史的立体造形の3Dデータを活用した7つの実践を報告した。また,実践から得られた知見に基づき,今日わが国で叫ばれる地方創生に資する歴史的立体造形の3Dデータ活用の特質として以下を抽出した。(1)多様な造形の提示を易化する,(2)歴史的立体造形への興味・関心の向上に寄与する,(3)地域色ある小規模のものづくりを支援する,(4)歴史的立体造形の「資源」としての認識を喚起する。

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© 2020 日本デザイン学会
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